2020.10.14

意義深いコートジボワール戦。
鎌田・伊東が南野・堂安を上回る点とは

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 日本サッカー協会●写真 photo by JFA

 終了間際、植田直通のヘッドが決まり、コートジボワールに1-0で勝利した日本代表。森保一監督の勝負カンが冴えた試合と言えるが、内容においても、4日前(10月9日)に行なわれたカメルーン戦(0-0)を上回っていたのは確かだった。

 コートジボワールは、2014年ブラジルW杯初戦で対戦した相手だ。日本はこのレシフェで行なわれた一戦において、1-2で逆転負けしている。惜しい敗戦ではあるが、内容的には40対60ぐらいに相当する順当負けだった。

 それから6年後にもたらされたこの勝利を、順当勝ちと言うつもりはない。試合を優勢に進めていたのはコートジボワールだった。とはいえ、6年前より両者の差は接近していたように見えたことも事実だ。ボール支配率は47対53。日本の進歩をハッキリと感じ取ることができた意義深い試合になる。

 コートジボワール戦の布陣は4-2-3-1で、スタメンの顔ぶれは、カメルーン戦から吉田麻也、冨安健洋、柴崎岳、中山雄太を除く7人が入れ替わっていた。選手を頭からこれだけ入れ替えても、前戦以上の試合ができたことは、層が厚くなったことを意味するわけで、素直に喜ぶべき話になる。

 なかでも活躍が目立ったのは、鎌田大地(1トップ下)と伊東純也(右ウイング)だ。鎌田も伊東も、言ってみれば、代表のスタメン候補ではない。現在、1トップ下の選手としてプライオリティが高い選手といえば南野拓実。右ウイングは堂安律だ。

コートジボワール戦に先発、攻撃の中心になっていた鎌田大地 南野、堂安、それに今回招集メンバーから外れた中島翔哉が4-2-3-1の第2列に並ぶ姿は、森保ジャパン発足当初のセールスポイントだった。2018年ロシアW杯後、リニューアルされた新生日本代表を、まさに象徴する3人だった。鎌田と伊東もメンバーに加わっていたとはいえ、あくまでもサブ的な存在に過ぎなかった。

 だが、コートジボワール戦を終えたいま、それが正当な評価に値するのか、順列は逆転したのではないかと、一考したくなる。

 少なくとも1トップ下としては、南野より鎌田の方が優れているのではないか。