2020.10.13

久保建英のポジションの最適解は。
五輪世代にとって次戦は「追試」だ

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by Getty Images

 フルメンバーによる日本代表の試合を最後に戦った、昨年11月のカタール・ワールドカップ・アジア2次予選のキルギス戦から約1年----。新型コロナウイルスの影響によって活動停止を余儀なくされていた日本代表が、10月9日のカメルーン戦でようやくリスタートを切った。

 だが、もう1チーム、リスタートを必要としているチームがある。

 23歳以下で構成される、東京五輪代表だ。

コートジボワール戦で先発が期待される久保建英 東京五輪代表が最後に活動したのは、2020年1月にタイで行なわれたU−23アジア選手権だった。

 ただし、グループステージ敗退に終わったこの大会に参加したのは、国内組を中心としたチーム。当時スコットランドのハーツに所属していた食野亮太郎(現リオ・アヴェ)を除き、欧州組は誰も招集できなかった。

 そのひとつ前の活動である2019年12月のジャマイカ戦でも、欧州から呼ぶことができたのは、中山雄太(ズヴォレ)、安部裕葵(バルセロナB)、前田大然(当時マリティモ、現横浜F・マリノス)、山口瑠伊(当時エストレマドゥーラUD、現レクレアティーボ・ウエルバ)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカU−23)の5人だけ。

 この世代の主力選手を招集できたのは、2019年11月のコロンビア戦までさかのぼらなければならない。

 そこで、10月13日のコートジボワール戦である。

 メンバー全員が欧州組となった今回のオランダ遠征には、中山、板倉滉(フローニンゲン)、三好康児(アントワープ)、冨安健洋(ボローニャ)、堂安律(ビーレフェルト)、菅原由勢(AZ)、久保建英(ビジャレアル)と、7人の東京五輪世代が選ばれている。

 先日のカメルーン戦はA代表のベストメンバーといった顔ぶれで臨んだのだから、続くコートジボワール戦は東京五輪代表の強化の場として活用するのも一案だろう。

 カメルーン戦で出番のなかった三好と板倉はもちろん、途中出場に終わった久保と菅原、先発した中山や冨安も起用し、"東京五輪世代プラスアルファ"で臨むイメージ。この先、東京五輪代表の強化をどこまで行なえるのか、不透明な現状を考えれば有効な策だろう。