久保建英のポジションの最適解は。五輪世代にとって次戦は「追試」だ (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by Getty Images

 とりわけ、前述のコパ・アメリカを除き、A代表初先発が期待される久保にとってコートジボワール戦は、コロンビア戦で生じた課題をどれだけ解消できたか、そして、スペインリーグで1年間揉まれてどれだけ成長したかを示す、大きなチャンスだ。

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 その起用法に関して森保一監督も、確認したいことが山ほどあるに違いない。3−4−2−1を採用するなら、2シャドーは久保と三好のコンビなのか、それとも堂安を先発起用するのか。4−2−3−1なら、久保を2列目のどこに配置するのが最適解なのか----。

 いずれにしても、1年後の東京五輪を見据えても、2年後のカタール・ワールドカップを考えても、この世代の突き上げが日本代表に必要なのは間違いない。森保ジャパン発足直後からA代表に選出されてきた冨安が言う。

「今までA代表の活動で、東京五輪世代が7人も入ったことはなかったと思います。A代表に絡む選手がどんどん増えれば、自然と五輪代表の活動の質も上がると思うので、とてもポジティブなことだと思います」

 もちろんアピールすべきは、東京五輪世代だけではない。

 前述した「東京五輪世代プラスアルファ」のプラスアルファとは、カメルーン戦で起用されなかった鈴木武蔵(ベールスホット)、植田直通(セルクル・ブルージュ)、室屋成(ハノーファー)、負傷の影響で欠場した遠藤航(シュツットガルト)、途中出場に終わった鎌田大地(フランクフルト)といったリオ五輪世代を指している。彼らにもぐいぐいアピールして、突き上げてもらいたい。

 カメルーン戦はどちらかと言うと"確認作業"に重きが置かれたが、コートジボワール戦では代表への生き残りをかけた"サバイバルの色"がもっと濃くなっていい。

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