W杯史上最多ファールは日本?Optaがツイートした試合を検証した (2ページ目)
結果的に実力差を見せつけられはしたが、強豪相手によく戦った試合――。悲願のワールドカップ初出場を遂げた歴史的大会の、しかも初戦とあって、記憶に多少のバイアスはかかっているにしても、それが率直な印象だ。
それにしても、ひとりの選手に対して12回ものファールとは、現在の常識に照らせば、そうは簡単に起こりえない数である。そこで、この試合を当時のビデオ(NHKの中継映像)で見直し、あらためて試合内容を検証してみた。
オルテガが受けた全ファールは、映像で確認する限り、以下の通りである。
6分:敵陣右サイドで相馬直樹が体を当てる。
7分:敵陣右サイドで相馬が後ろから体を当てる。
15分:ピッチ中央で山口が体を入れてドリブルを止める(Optaのツイートに貼り付けられていた写真はこのシーンだ)。
37分:自陣左サイドで名良橋晃が後ろから体を当てる。
46分:敵陣右サイドで山口が後ろから足をかける。
47分:ハーフウェーライン付近での浮き球の競り合いで山口が体を押さえる。
48分:敵陣右サイド深くで中西が後ろから押し倒す。
68分:敵陣左サイドから中央へのカットインで中西が足をかける。
69分:敵陣左サイドで名良橋が後ろから足をかける。
75分:ハーフウェーライン付近で中西が後ろから押し倒す。
85分:センターサークル内で山口が押し倒す。
87分:敵陣右サイドで中西が足をかける。
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