名古屋・相馬勇紀、1対1に絶対の自信。五輪代表の序列を一気に覆す (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 六川則夫●撮影 photo by Rokukawa Norio, Sano Miki

―― 忘れかけていたものとは?

相馬 自分の武器である、ランニングしてスペースを取ることだったり、そういうのを思い出せたのはよかったと思います。それに、動き出しの種類をもっと増やさないといけないとか、キックの精度も見直さないといけないとか、気づけたこと、感じたことはたくさんありますね。

―― 常勝軍団の雰囲気は、どんなものでしたか?

相馬 言葉では表現しづらいんですけど、やっぱり練習はピリピリしているし、オンとオフもしっかりしていて。勝ちにこだわる姿勢というか、執念というものを選手だけでなく、スタッフやサポーターからも感じられました。

 クラブに関わる人、全員が勝利だけを見ている。そんな雰囲気を肌で感じましたね。だから、ここ(グランパス)でも戦う姿勢というものを示せていけたらいいなと思っています。

―― 昨シーズン前半の、名古屋での半年間についても聞かせてください。その1年前、大学4年生の時は特別指定選手としてインパクトを残しましたが、昨シーズンは持ち味であるスピードや突破を見せられず、苦しんでいるように感じました。何が問題だったのでしょう?

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