森保ジャパン選手選考への疑問。なぜDFが6人しかいないのか
12月10日から韓国・釜山で開催されるE-1サッカー選手権2019に出場する日本代表のメンバーが発表された。海外組の招集は見送られ、メンバーはすべて国内組。MF田中駿汰(大阪体育大学)以外はすべてJリーガーで固められている。
畠中槙之輔(横浜F・マリノス)や橋本拳人(FC東京)など、このところ代表に定着している選手。大島僚太(川崎フロンターレ)、中村航輔(柏レイソル)など、定着はしていないものの、実力は認定されている代表歴のある選手。そして東京五輪を目指すU-22の候補選手たち。22人のメンバーは大きくこの3つに分類される。
日本代表に初招集された仲川輝人(横浜F・マリノス) 唯一の例外は、代表に初招集された27歳、仲川輝人(横浜F・マリノス)だ。「Jリーグで活躍すればその先には日本代表がある。国を背負って戦うことを経験する場があることを知ってもらいたい」とは、選考理由を問われた森保一監督の言葉だ。誰に向けての言葉なのか不明だが、この手の選手(23歳以上で初代表)が、仲川ただひとりというのはいかにも少ない。
前回の代表戦(ベネズエラ戦)では4人(進藤亮佑/コンサドーレ札幌、オナイウ阿道/大分トリニータ、古橋亨梧/ヴィッセル神戸、荒木隼人/サンフレッチェ広島)が初招集されたものの、実際に試合で使われたのは古橋ひとりだった。
Jリーグが終了する直後に行なわれる今回の場合、そこで活躍したU-22以外の中堅の実力派は、もっと登用されるべきではないか。森保監督は以前の記者会見で「相手が弱いのに欧州組を中心とする主力メンバーばかりをなぜ呼ぶのか。テストはしないのか」と問われると「それって、もっと若手を使えという意味ですか?」と、真意を問い返したことがあった。
森保監督はA代表とU-22の兼任監督だ。それぞれの試合で結果を出したいと考えるあまり、現状どちらにも属さない選手(中堅Jリーガー)の強化を疎かにしている気がしてならない。仲川にしても、11月のベネズエラ戦はもちろん、10月に行なわれたW杯アジア2次予選(モンゴル戦、タジキスタン戦)の時、すでに招集してしかるべき選手になる。
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