森保Jが救いなき大敗。際立っていた中島翔哉、柴崎岳の問題点 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 この試合の最大の問題(先日のコロンビア戦もそうだが)は、日本がやりたいサッカー、あるいは日本人が好むサッカーを、相手にやられてしまったことにある。

 ベネズエラが挙げた3点目のシーンでは、途中のパス回しの段階で、スタンドから感嘆の声と同時に拍手も沸いた。視角が急で眺望に優れた吹田スタジアムのスタンドに、とりわけベネズエラのサッカーは映えて見えた。

 森保監督はいったいどんなサッカーがしたいのか。

「連係、連動するサッカー」と言うが、連係、連動しないサッカーは存在しない。当たり前すぎる抽象的な言葉を、錦の御旗のように掲げる森保監督だが、どんなサッカーがしたいのか、ここにきてより一段と、わかりにくくなっている。政治家や官僚のようなのらりくらりとした答弁はやめ、適確な日本語で明快な旗を掲げてほしいものである。




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