2019.10.20

タジキスタン戦で森保ジャパンは
戦術の積み上げがあったのか?

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AP/AFLO

 2020年W杯アジア2次予選で、連勝スタートを切った森保ジャパンの3戦目の相手は、最新のFIFAランキングで115位のタジキスタン。アウェー戦とはいえ、日本にとっては明らかな格下であり、3-0で日本が勝利を収めた。勝ち点を9に積み上げた日本は、グループFの首位をキープした。
タジキスタン戦前半は、内容がよくなかった日本代表 この試合で注目されたのは、森保一監督がセレクトするスタメンだった。モンゴル戦のスタメンから大幅に変更されるか否かに注目が集まったなか、蓋を開けてみると変更は4枚。システムは4-2-3-1。負傷によりチームを離脱したCB冨安健洋に代わって植田直通を起用したほか、ボランチ1枚を遠藤航から橋本拳人に、右ウイングを伊東純也から堂安律に、1トップを永井謙佑から鎌田大地に変更した。

 橋本と堂安は、先月行なわれたW杯予選のミャンマー戦のスタメンを飾っているレギュラー組のため、植田が冨安の代役であることを踏まえれば、この試合でテスト的に起用されたのは鎌田だけということになる。これまでどおり、公式戦は常にベストメンバーで臨む森保監督のポリシーに沿った編成となった。

 今回招集されたFWは、永井、鎌田、浅野拓磨の3人。所属のフランクフルトではトップ下でプレーしている鎌田は、3人のなかでもっとも”非1トップ的”なタイプの選手だ。敢えて1トップでスタメンに抜てきした森保監督の狙いはどこにあるのか? 大迫不在時の攻撃オプションを模索する現在、そこはこの試合における注目ポイントのひとつとなった。

 果たして、試合は予想外の展開で幕を開けた。

 序盤から攻勢を仕掛けたのは、ホームのタジキスタン。4-1-4-1のシステムで、日本に対して中盤から激しくプレッシャーをかけたことで、日本はリズムをつかむきっかけを失った。そればかりか、精度の低いキックやトラップミスが目立ち、試合を落ち着かせることができないまま時計の針が進んだ。