スペインの戦術マスターは森保式
3バックを評価。「意図は理解できる」 (3ページ目)
原口が左サイドで推進力を与える。これで、すでに交代で入っていた南野拓実(ザルツブルク)、伊東純也(ゲンク)、室屋成(FC東京)などが躍動。ボランチの柴崎岳(ヘタフェ)も攻め上がる格好で、圧倒的に攻め寄せた。残り10分で10本近いシュートを打ち込んでいる。アディショナルタイム、CKからの昌子のヘディングシュートはほぼ完璧だったが、ゴールは決まらなかった。
好セーブを連発したトリニダード・トバゴのGKマービン・フィリップが、この日の主役だったと言えるだろう」
エチャリは相手GKのプレーを讃えた。そして戦術的な試験に挑んだ森保ジャパンをこう総括している。
「(0-0という展開のなかで)過去の日本代表のように前がかりになって、人数をかけるという戦術的ミスを犯さなかった。新たなシステムを用いながらも、我慢強く戦えた点は、評価するべきだろう。日本人選手のスピードと技術を、システムに適合させることによって、今後は満足できる結果を得られるだろう。その可能性を示した一戦だった」
(つづく)
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