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なでしこJの監督は新戦力探しに意欲的。
レギュラー争いが熾烈すぎる (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 その一方、返り咲きを狙う選手もいた。北川ひかる(アルビレックス新潟L)もそのひとり。ユース年代から高倉監督のもとで代表経験を積んできた。2016年のFIFA U-20女子ワールドカップを戦った後、北川は手薄な左サイドバック要員としていち早くなでしこジャパンに引き上げられた。しかしケガに泣かされ、復帰してはまたケガを負い、定着する前にメンタルが崩れてしまった時期もあった。今回のなでしこチャレンジへの招集は願ってもない代表復帰への足掛かりだ。力が入らないはずがない。

「もう気弱なところはないぞ!という気持ちで臨みました。どんなにプレッシャーが強い相手でも、ビルドアップを狙う意識はなくさないように。持てる力は出し切りました」と、劣勢であってもアグレッシブに攻撃参加をする姿勢を最後まで貫いた。

「(W杯のメンバー構成は)これまでのメンバーが90%以上かなと思っていたんですが、今回その数字は80%くらいに下がっています」と想定以上の手応えだったと言わんばかりに充実した表情を見せた指揮官。このキャンプから2019年になでしこ入りを手にする選手が数名現れそうだ。

 2月下旬からは例年参加しているアルガルベカップに変わって、アメリカで開催されるShe Believes Cupに参戦することが決定しているなでしこジャパン。奇しくも、先日発表されたワールドカップ本大会の組み合わせで、日本と同じグループDに属するイングランド(他はスコットランド、アルゼンチン)といち早くここで対戦することになる。なでしこジャパンにとって大きな1年となる2019年は、熾烈なポジション争いで幕が開きそうだ。

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