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チーム刷新の日本代表。若手躍動の
パナマ戦でまた新発見があった (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 森田直樹/アフロスポーツ●写真 photo by AFLO SPORTS

 現時点では、「出場機会を与えられた若手選手が士気の高さで結果を出している」というのに近い。

 もっとも、その状況こそが若返りを図るチームには必要なのかもしれない。キャップ数の少ない選手たちが、自分たちで時代を作ろうと必死になっている。その連帯感と野心が、ポジティブな連鎖を生み出しつつある。

「自分が高い位置を取るのを敵は嫌がっていた。前半は(伊東)純也に中へ入ってもらって(自分は外に出て)、後半は(純也を前で)使う場面も出てきたし。実戦の中で合わせながら、って感じですね」

 室屋がそう語っているように、今は呼吸をつかんでいるところなのだろう。

 そんななかで新たな発見もあった。

 後半66分に出場し、代表デビューを飾ったFW北川航也(22 歳/清水エスパルス)は、非凡なセンスを証明した。ワンタッチで川又堅碁(ジュビロ磐田)にパスを流し、ゴールに向かって効率的な選択をしたのと同時に、ゴールを取れるポジションにもいち早く入った。相手ボールになったときのプレッシャーの掛け方もうまく、出どころに蓋をすることでミスを誘発し、ショートカウンターにつなげていた。

 攻守両面で、シンプルな判断を高い精度でやってのける。代表を長く支えてきた岡崎慎司に近い印象だが、持っているスキルはそれ以上だ。

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