福田正博は森保流マネジメントを高評価。
「初戦で驚きの完成度」 (3ページ目)
たとえば、ウルグアイ代表CBの32歳のディエゴ・ゴディンと23歳のホセ・マリア・ヒメネスは、アトレティコ・マドリードで一緒にプレーするなかで、ゴディンがお手本となってヒメネスの成長をもたらしている。それと同じで、守備的MFのポジションで青山と一緒にプレーする選手が、ここからどう青山のプレーを吸収していくのかは、森保監督の戦術やスタイルを日本代表に浸透させていくためのポイントになるはずだ。
森保監督はJリーグの視察にも熱心で、海外組だけを招集するわけではない。「チームのために一生懸命に働き、その上でプラスアルファ」を発揮できれば、国内・海外にかかわらず日本代表に選ばれる可能性がある。これは選手にも伝わっているはずで、Jリーグが活性化していくだろう。10月にあるパナマ代表、ウルグアイ代表を迎える国際親善試合では、どういった選手が招集されるのか楽しみだ。
また、今回のコスタリカ戦で若手が結果を出したことは、今回招集されなかったW杯ロシア大会のメンバーである吉田麻也(サウサンプトン)や大迫勇也(ブレ-メン)、乾ら、海外組の選手にとっていい刺激になるのではないか。
森保新体制でのプレーをとくに見てみたい選手は大迫だ。今季は、新天地のブレーメンで監督からの信頼が厚く、クラブでは試合展開に応じて、FWだけでなく、左サイド、右サイド、トップ下などいろんなポジションを任されている。日本代表で彼ほどボールの収まるFWはいない。その大迫が、新しい代表チームで若い選手たちとどういった化学反応を見せてくれるのか期待したい。
こうしたワクワク感を抱かせてくれることが、森保監督の新生・日本代表の最大の魅力であり、次の10月の2試合にもさらに注目していきたい。
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