2018.08.17

U-21森保ジャパンがピンチ?
「打倒・日本」狙うベトナムの本気度

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AP Photo/Vincent Thian

 試合後の記者会見の檀上で、この日2得点のMF岩崎悠人(京都サンガ)は涼しい顔だった。

「初戦にはなかった複数得点ができてよかった。初戦をベンチから見ていて、押し込んでプレーする時間が長かったが、もっと簡単に(相手DFラインの)背後を狙っていいんじゃないかな、と。そこを意識してプレーした」

 アジア大会の男子サッカーは、グループリーグ第2戦を迎え、日本はパキスタンを4-0で下した。初戦のネパール戦は、勝利こそ収めたものの、得点は試合開始早々の1点のみ。攻めあぐむ時間が長く続いた末の辛勝だっただけに、その反省が生かされた4ゴールと言っていいだろう。

パキスタン戦で2ゴールを挙げた岩崎悠人 冒頭の岩崎のコメントにもあるように、ネパール戦の日本は圧倒的にボールを保持し、相手を押し込むものの、そこからの打開策が見いだせなかった。だからこそ、この試合ではスピードがある前線の選手の動き出しに合わせ、シンプルに相手DFラインの背後を突くことで、得点を重ねた。

 1点目は、3バックの右に入るDF岡崎慎(FC東京)から岩崎へ。2点目は、3バックの左に入るDF大南拓磨(ジュビロ磐田)からFW旗手怜央(はたて・れお/順天堂大)へ。いずれもDFラインの裏へ斜めに走り込む動きに合わせ、シンプルに送られたパスから生まれている。

 岩崎とともに記者会見を終え、囲み取材に応じた森保一監督は、「相手のことを分析しても、我々の第1戦を振り返っても、もっと背後をつけたんじゃないかと、選手にはミーティングで伝えた」と言いながらも、苦笑交じりにこう続けた。

「でも、私が言わずとも、岩崎のコメントにもあったが、『背後をもっと狙えた』と(選手は気づいていた)。選手が(自分で)考えてくれていたので、チームとしても狙えたと思う」