「ポスト・長谷部」は誰か?
ジュビロ・田口泰士はその有力候補だ
新生・森保ジャパンにオススメの選手(1)
MF田口泰士(ジュビロ磐田)
久しく日本代表の舵を取ってきたミッドフィルダー、長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)が代表引退を決意した。これによって、中盤のポジション争いは激化するだろう。
ロシアW杯にも出場した柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)が一歩リードしているものの、大島僚太(川崎フロンターレ)、三竿健斗(鹿島アントラーズ)らに期待する声も多く、いわゆる"本命"はいない。9月に新たに発足する森保ジャパンでは、彼らを含めて誰がチャンスをつかんでもおかしくはない状況だ。
ジュビロ磐田でチームの舵取りを任されている田口泰士が、代表メンバーに入ったとしても、何ら不思議はない。
「走れて、技術が高く、チームを動かせる。(当時)バルサのMFシャビ・エルナンデスのような存在だ」
名古屋グランパスで田口を抜擢したドラガン・ストイコビッチ監督は、かつてそう激賞している。
今季、ジュビロ磐田に移籍して存在感を示している田口泰士 足もとのボールタッチに長けたMFはJリーグに有り余るほどいるが、田口はそれだけでなく、ずっと先を見渡せる。選択肢が多く、判断力に優れ、数手先を呼んだパスを選択する目のよさと技術を持っている。高いプレー強度の中でも決してへこたれず、プレーの渦を創り出せる。
その点で、柴崎、大島というW杯組と比較しても遜色はない。事実、代表でポテンシャルが見込まれたこともあった。
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