2018.07.27

森保ジャパンの方向性は見えず。
代表監督就任記者会見への違和感

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 高橋学●写真 photo by Takahashi Manabu

 記者会見のお知らせが届いたのは、わずか3時間前。予定を切り上げ、何とかその時間に駆けつければ、すでに田嶋幸三日本サッカー協会会長と関塚隆技術委員長がW杯の報告のようなものを行なっていて、これまたビックリ。急な話とはこのことだ。この日、記者会見場に来たくても来られなかったメディア関係者は、少なくなかったはずである。

 森保一日本代表監督就任の記者会見の話だが、なぜそこまで急ぐのかというのが最初に浮かんだ素朴な疑問だ。7月26日に行なわれるサッカー協会の理事会で承認されれば、森保氏の新監督が決まる――という話だった。この日、理事会が何時に始まり、何時に終わったのか知らないが、その数時間後にホテルの大宴会場で就任記者会見を開くという段取りは、いつ組まれたのだろうか。

 日本代表監督に就任した森保一氏 理事会で承認されなければ、新監督の就任記者会見は開くことはできない。時系列的には理事会の後でなければおかしい。だが、会場がたまたま空いていたとしても、それは物理的、時間的に困難だろう。

 森保氏は7月26日の理事会後に、「監督就任を最終的に決断した」と述べた。「承認されたという報告を受け、家族やお世話になった人に相談して……」と、プロセスについて語っている。

 協会の理事会はすっかり有名無実化していて、森保氏が述べたことも実は7月26日より前に済んでいた話だと考えるのが自然だ。7月26日はW杯が終了してわずか11日後。そして森保ジャパンは、さらにその何日も前から、事実上、決定していた。なぜそこまで急ぐのか。不自然だ。おそらく、さっさと決めてしまいたかったからなのだろう。