2018.07.28

「桁違いの重責」。A代表と五輪を
兼任する森保一監督の不安材料

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 森保一監督が、新たに日本代表の指揮を執ることが決まった。先ごろのワールドカップで日本がベルギーに敗れてから、わずかに1カ月足らずでの出来事である。

日本代表の新たな指揮官となった森保一監督(中央) 4年前は1分け2敗のグループリーグ敗退という惨敗に終わったことで、メディアからも「新監督選びよりも、まずは4年間の検証を」という意見が数多く聞かれたが、グループリーグ突破を果たし、さらにはベルギーをあと一歩まで追い詰めた今回は、そうした声はあまり聞かれない。4年間の準備という点では、前回以上の失敗に終わっているにもかかわらず、だ。

 ワールドカップ本大会での戦いぶりだけに焦点を当てても、前回大会以上に「監督の手腕がものをいう」ことを思い知らされた大会だったはずだ。何より西野朗前監督自身、ベルギーに対して2-0とリードしながら逆転負けを喫した試合を振り返り、展開の速さに、自らの判断スピードが追いついていかなかったことを認めている。

 つまりは、今回のワールドカップでは、日本人の特長を生かした日本人らしいサッカーでも”ある程度戦える”ことが証明された一方で、最後にもうひとつ壁を乗り越えるためには、経験豊富な監督が必要であるという現実も突きつけられたともいえる。まして4年後にベスト8進出という目標を掲げるのなら、なおさらだ。