2018.07.25

杉山氏が森保ジャパンに異議。
日本サッカーのガラパゴス化が進む

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by JMPA

 7月26日の日本サッカー協会理事会で承認されれば、日本代表の新監督に森保一U-21日本代表監督の就任が決まるのだという。喜ばしいニュースか、憂うべきニュースかといえば後者。日本サッカーのガラパゴス化が進みそうで心配になる。

日本代表監督就任が確実といわれる森保一氏 西野朗前監督の場合は仕方がなかった。本来ならもっと早く舵を切り、ハリル式から脱却すべきだったが、残り3カ月を切った段階でも、筆者は代えないより代えた方がいいと思った。究極の選択になるが、協会のその決断は評価できた。ハリル式から脱することが一番。西野式への不安より勝っていた。

 だが、それはハリル式との比較という二択に基づく正当性だ。その結果、ロシアW杯で日本はラッキーに恵まれながらもベスト16入りを果たした。サッカーそのものも考えられる範囲のなかで最上のものを見せた。しかし、監督選びの貧弱な過程を踏まえれば、これはただの結果オーライ。偶然の産物になる。

 今回は、選択肢も探す時間もたっぷり与えられている。監督候補は無数に存在するなかで、あえて森保氏が選ばれようとしているのだ。なぜ再び、近い場所にいた人物に、求めようとしているのか。

 探す能力に欠けるからだ。W杯が終了したいま、世界を見渡したとき、協会として魅力的に映る監督はいないのだろうか。世の中には候補者はごまんといる。田嶋幸三会長は、日本にアプローチしてきた人物が複数いたことをほのめかしたが、日本側から人材を求めようとしないのはなぜなのか。