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前回コロンビア戦、「支配率で勝る日本」が
惨敗した原因は改善したか (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Reuters/AFLO

 ボールの"奪い方"もさることながら、前回コロンビア戦の教訓として活かすべきはボールの"奪われ方"だ。

 コロンビアを相手に、どこでどうボールを奪われるか。前回のコロンビア戦は、悔しがるべきポイント、すなわち改善点はハッキリしていた。そして、そこさえ直せば、もう少しいい勝負はできるという4年前に抱いたこちらの思いは、いまなお変わらない。

 奪われたら即、カウンターを浴びそうな、安易な中央攻めは禁物。奪われることを想定しながら、ボールを運んでいけるか否か。

 相手のレベルが高ければ高いほど、自軍から遠い距離で奪われても危なくなる。危ないポイントでボールを奪われる回数と失点は比例する。

 4年間を挟んだ"連戦"の、これが最大の観戦ポイントだと思う。計画的な奪われ方を追究しないと、時計の針は4年前に戻ってしまうのだ。日本サッカーの進歩を世界にアピールするためにも、西野ジャパンには、反省を活かした学習能力の高いサッカーを実践してほしいものである。

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