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香川真司はドログバになれるか。
合宿地で控え扱いにもヤル気まんまん (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Masahiro Ura/Getty Images

「そこは正直、わからない。どっちにしろ、常にいい準備をして、いいプレーができるようにと言い聞かせています」

 そして、個人よりもチームを優先しているとでも言いたげに、やんわりと話をシフトする。

「あと2試合あるので、そこでチームとして一番いい形ができれば、ベースもできてくると思います。まだできていないところがあるので、試合を通して自信、手応えが感じられればいいと思います。この2試合は本番をイメージしながらプレーしていきたいです」

「スイス戦のテーマを守備」と話す選手が多いなかで、香川は「守備も攻撃も、だ」と強調する。

「個人個人が自分のタイミングで動き出すことは大事ですけど、そこにチームが連動しないと、崩しにかかるときは難しい。そのコンビネーションがスイス戦も生命線になる」

 ハリルホジッチ時代に比べ、あらゆる意味で自由度が増した今だからこそ、チームとして何をすべきかを模索しているのだろう。

 香川が取材対応を行なった前日には、本田が「トップ下は俺かシンジか」と話していることから、ポジションへのこだわりについても話が及んだ。要は、「本田の控えのようだが......」という意味の質問である。

「(ポジションへのこだわりは)特にないですね。左だろうが右だろうが真ん中だろうが、僕はどこで出ようが準備したい。それらのポジションはすべて経験しているので、どこで出ても問題はないと思っています。まあ、一番得意なのはトップ下ですが、それは監督が判断すること。ケイスケくんが出ようが、(自分が)途中から出ようが、そこはいいプレーができるように準備をするだけだと思います」

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