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森保ジャパン初陣はパレスチナに辛勝。
監督がやりたいことは山ほどある (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Imaginechina/AFLO

 ただし、クラブチームと違い、代表チームは活動できる時間が限られる。東京五輪までの2年半ほどは、長いようで短い。それだけに今大会のように長期間活動できる機会は、目指すサッカーを一気に浸透させる絶好のチャンス。1試合目より2試合目、2試合目より3試合目と、初期段階なりにも内容的に上げていきたいところだ。

 指揮官の目指すサッカーがピッチ上で具現化されることは、今後新たに加わる選手がそのサッカーをイメージしやすくなることにつながる。その好循環を生み出すことで、浸透速度は間違いなく上がるはずである。

 しかも、日本と同じグループで戦う他の2カ国、すなわち北朝鮮とタイは技術に優れた選手がそろい、チームとしての戦い方にまとまりのある強敵だ。今のU-21日本代表が簡単に勝てる相手ではない。言い方を変えれば、非常にやりがいのある相手である。

 おそらく残る2戦は、パレスチナ戦以上に厳しい試合になるだろう。しかし、だからこそ、価値ある試合となるはずである。

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