中国も一蹴した、なでしこジャパン。ただし、新システムはドタバタ (5ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 ただ、ピンチのほとんどが攻撃を仕掛ける際の不用意なパスミスなどに起因していることはいただけない。かねてよりの課題だが、未だ改善の兆しが見えないのは、指揮官としても頭が痛いところだ。「......我慢ですね」。試合後に高倉麻子監督が思わずもらした言葉に重みを感じる。

 中3日で迎えるのは無敗同士でのタイトル争いとなる北朝鮮との最終戦。どんな形でも無敗でここまで勝ち切っていることは紛れもない事実だ。美しいサッカーでなくていい。泥臭くても貪欲にゴールを奪う、これが"自分たちのサッカーだ"というものをそろそろ見せてくれてもいい時期だ。

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