2017.12.02

「無風」とナメられたH組で日本が
ポーランドに番狂わせを起こすには

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 ロシアW杯抽選会。A組からH組までの表をパッと見渡して思うのは、「死の組」がないことだ。驚くような激戦区はない。決勝トーナメントに進出する16チームの顔ぶれは、すでに13チームぐらいは決まったも同然の状態だ。

 日本が戦うことになったH組も例外ではない。1着、2着が堅そうに見える組だ。コロンビア、ポーランド。両国の力は、少なくとも日本を上回っている。

ドロー後、「H(組)はハリルホジッチのH」と上機嫌だった指揮官の胸中は コロンビアはご承知のように、ブラジルW杯のグループリーグ最終戦で対戦した国だ。スコアは1-4。どんな内容だったかといえば、あと試合時間が10分あれば、さらに2点はぶち込まれていただろうと言いたくなる、終わり方の悪い大敗だった。ボール支配率で上回ったのは日本。しかし、悪いボールの奪われ方を繰り返し、そのたびにカウンターを浴び、決定的なチャンスを作られた。 

 いまの日本は、4年前とサッカーの質が異なる。ボールを回すサッカーではない。同じ試合内容にはならないだろうが、それでも日本が後手を踏むことは確実だ。両国の間に歴然とした戦力差が存在することは間違いない。

 1980年以降のW杯でブラジルとアルゼンチン以外の南米勢は、決してそれほど強くなかった。ウルグアイがベスト4に入った2010年南アW杯以前は、欧州の第2グループに位置する国々にも劣るほどだった。