2017.11.23

スペインの戦術家がベルギー戦を高評価。
「収穫は山口蛍と長澤和輝だ」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

ミケル・エチャリのブラジル戦レポートはこちら>>

「ベルギー戦で、日本代表は今後に光明を見出せるゲームを見せている」

 欧州遠征、ベルギー戦をスカウティングしたミケル・エチャリは、そう言い切った。名門レアル・ソシエダで20年近く、強化部長などあらゆる役職を勤め上げたプロフェッショナルは、お世辞を言うタイプではない。「スペインの慧眼(けいがん)」エチャリは、批判に晒されるハリルジャパンの戦いに高い評価をつけた。

ベルギー戦に先発、日本代表デビューを飾った長澤和輝「ブラジル戦よりも、戦術的に確実に改善されていた。あえて注文をつけるなら、攻撃に偏ってしまうきらいがある点(前に人が集まりすぎる)だけだ。中盤で守備のバランスを保ちながら、攻撃においてスピードでアドバンテージを得られるなら......日本はW杯でも悪くない戦いをやってのけるはずだ」

 エチャリはその理由を克明に語っている。

「まず、ベルギーは世界でもトップレベルの相手で、打ち負かすのは簡単ではない。彼らは今回、ホームで戦っている。しかも、勝ったことのない日本が相手で、士気も高いように見えた。

 それらを踏まえて、日本は守備のバランスを重視した4-1-4-1で論理的に戦っている。