ハリルの選手起用で考える、守備的MFは永遠に「長谷部頼み」なのか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

ポジション別ハリルジャパンの優先順位(2)

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●SB編

起用された選手=酒井宏樹、長友佑都、酒井高徳、藤春光輝、太田宏介、内田篤人、遠藤航、米倉恒貴、丹羽大輝、槙野智章

招集されたが出場機会のなかった選手=宇賀神友弥

 解せないのは内田だ。2015年3月、もともと右膝に不安を抱えていた内田は、ブンデスリーガで後に大手術をすることになる右膝のケガに見舞われながら、その直後に行なわれたハリルジャパンの初戦と第2戦に出場した。いったいこれはどういうことか。適切な判断だったのか。傷を深くしたのではないか。あれから2年半が経過。内田はブンデスリーガ2部でようやく再スタートを切ったが、どのレベルまで回復できるのか。日本代表にとって、内田の戦線離脱ほど痛いものはない。

ハリルジャパンの中心として守備的MFで起用され続けてきた長谷部誠ハリルジャパンの中心として守備的MFで起用され続けてきた長谷部誠 アギーレジャパンが出場した2015年のアジアカップに、スタメン出場を飾ったのは長友と酒井高だった。従来の内田のポジションには酒井高が入った。その後、ハリルホジッチが監督に就任すると争いは激化。従来から出場機会のあった酒井宏に加え、太田、藤春、米倉、丹羽などが、左右のSBに起用された。

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