12年前に中東の地で、なぜ福西崇史は中田英寿と言い争ったのか (5ページ目)
「とにかく(Aチームの)内容が酷かった。守備は最初、ヒデの言うパターンでやって、次に最終ラインからの指示でやるようにしたけど、うまくいかなかった。前の選手は『どうやって(ボールを持った相手を)追い込むんだよ』って言うけど、後ろの選手は(自陣で相手に)やられないことを最優先している。みんな、迷いながらやっているからギクシャクした感じになって、そこをBチームが突いてきた。
修正しようとしたけど、Bチームの選手も能力が高いですから、また弱みを見つけて攻めてくる。そのせめぎ合いなんだけど、そのときの自分たちはBチームを上回るほどのチーム力がなかったし、練習量も少なかった。『どうすんだよ』ってことばかりで、それじゃあ、うまくいかなし、(紅白戦で)勝てるわけがなかった」
(つづく)
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