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戦う姿勢が見えないU-18日本代表。
U-20W杯の連続出場が危うい (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

「球際で負けないとか、戦うというサッカーをやるうえでの基礎のところができていない。そこは自分が一番大切にしているところだが、ひとりでは成り立たない。全員でやれなければいけないが、選手個々でバラつきがあった」

 静岡ユースに敗れた試合後、そう話していたのはDF石原広教である。

U-18日本代表の中心選手となる石原広教U-18日本代表の中心選手となる石原広教 早生まれ(1999年2月生まれ)の石原は、すでに湘南ベルマーレのトップチームに所属しており、U-18日本代表の中心をなす1999年4月以降生まれの選手よりも1学年上にあたる。それだけにU-18日本代表に招集されるにあたっては、「しっかり声を出したりして、チームを引っ張っていく、と心の中で思っていた」。

 今季J2で首位を走る湘南にあって、石原はすでに8試合(うち7試合先発)に出場しており、現在のU-18世代では数少ない(今回の招集メンバーでは唯一)、Jリーグで公式戦出場経験を持つ選手だ。本人も「経験という点でも、僕はJで試合に出ているので、他の選手に伝えられることがたくさんあるはず。そういうところは意識してやっている」と語る。

 そんな石原が日常的にプレーしている湘南は、Jリーグ屈指の"戦えるチーム"。J1、J2を問わず、これほど足を止めずに戦い続けられるチームは多くないのだから、彼の目にU-18日本代表の現状が物足りなく映るのも無理はない。石原が続ける。

「日本代表として戦う以上、そこ(戦うこと)は外してはいけないところ。影山監督からもミーティングで言われているが、選手同士でもしっかり話して、全員が同じように戦う気持ちを持てるようにしたい」

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