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U-20W杯、南アフリカ戦は
「耐えてスーパーサブ投入」で勝つ (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 やはり試合の入りは、守備力に定評のある原のほうが適任だろう。その点で、同じく守備力があり、高さとパスセンスも備えるDF板倉滉(川崎F)のスタメン起用も選択肢のひとつ。いずれにしても前半は、守備を重視して臨みたい。

 そう考えるのは、南アフリカのチームとしての性質を考えてのことだ。

 南アフリカはアフリカ予選4位とはいえ、予選で強豪のカメルーンを3-0で破り、準決勝では延長の末に敗れたものの優勝したザンビアと互角の勝負を演じるなど、なかなかの強敵だ。

 なかでも、予選におけるチーム得点王で右ウイングのルーザー・シン(ブラガ/ポルトガル)と、同じくポルトガルでプレーする長身ストライカーのリアム・ジョーダン(スポルティング/ポルトガル)は、もっとも警戒すべき選手たちだ。スピーディかつ迫力のある攻撃が持ち味で、おそらく日本戦でも開始直後から仕掛けてくる。

 その一方、個人の能力に頼りがちで、チームとしてムラッ気があるのもたしか。南アフリカの攻撃に耐えながら、相手に焦りが生じ始める後半に勝負をかけたい。

 こうしたゲームプランを可能とさせるのは、膠着したゲームを動かせる武器が日本にあるからだ。

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