「残り全部勝つ」という落とし穴。
ハリルジャパン自滅の不安とは? (3ページ目)
それだけに、ホームでの初戦となる日本戦は必勝態勢で臨んでくるはずだ。チケットはすでに完売で、収容人数6万5000人といわれるラジャマンガラ・スタジアムは大観衆で埋まることが予想される。
そんな相手に「絶対に全勝する」と力んでゲームに入り、必要以上に前がかりになったり、強引に中央からこじ開けようとしたりすれば、待っているのは"自滅"だろう。
必要なのは、「絶対に全勝する」と力むことではなく、エースのティーラシン・デーンダーを中心に猛攻を仕掛けてくるタイをいなし、逆にカウンターを見舞う冷静さとゲームコントロールだ。
タイはサウジアラビアでの試合を終えてホームに戻ってくるわけで、コンディション面に不安がある。それゆえ、"前半勝負"を仕掛けてくる可能性がある。それなら、"後半勝負"を描いたゲームプランを立てるなど、戦略面をしっかり整理して臨む必要がある。そのあたりのゲームコントロールを、まさにベテランの本田やMF長谷部誠に求めたい。
1試合を残して突破した2014年ブラジル・ワールドカップのアジア最終予選。5勝を挙げた日本は首位でグループBを戦い終えたが、それでも2分1敗を喫している。
2010年南アフリカ・ワールドカップのアジア最終予選では、日本は4勝3分1敗の成績で、グループAの2位となったが、それでも2試合を残して突破を決めている。
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