高倉なでしこジャパン。アメリカ戦に向けて期待の新戦力はこの2人!

  • 松原渓●取材・文・写真 text&photo by Matsubara Kei

 新生なでしこジャパンが、ついにヴェールを脱いだ。

 発表されたアメリカとの親善試合2試合(6月2日コロラド、5日オハイオ)に臨むメンバー20人。

3月に行なわれたU-23のラマンガ大会で監督の目に留まるプレーを見せた佐々木繭3月に行なわれたU-23のラマンガ大会で監督の目に留まるプレーを見せた佐々木繭 この2試合が監督就任後の初陣となる高倉麻子監督は、今後代表に入る選手に求める"4つの条件"をあげている。

1、テクニックがあってクレバーであること。
2、走れる(持久力、スピードも含む)こと。
3、チームのために戦えること。
4、代表への思いが強いこと。

 選考の内訳を見ると、3月のリオ五輪予選時から半数の10人が入れ替わり、うち5人が初選出となった。特筆すべき点は、25歳以下の選手が20人中15人を占めていることだ。これは、「新世代の台頭」というよりは、「この年代に伸びてもらわなければ困る」という、指揮官のメッセージとも受け取れる。なぜなら、3年後のフランスW杯、4年後の東京五輪時に脂が乗るであろうこの年代の成長が、今後のなでしこジャパンの伸びしろを決めるとも言えるからだ。

 メンバー発表会見で、指揮官はこうも話している。

「今回は一番最初でこのメンバーを選びましたが、1年後にこのメンバーが半分残っているかは私にも分かりません。今回入らなかった選手に対してもいつでも扉を開けているつもりですし、私自身は上に上がってきてくれる選手をいつも待っています」

 代表に指定席はない。指揮官が就任時に「年齢で区切ることはない」とも話していた通り、今後もすべての選手にチャンスがある。

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