2014.09.10

アギーレジャパン、4年後に生き残る選手は誰か

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama shigeki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 ウルグアイに0−2。ベネズエラに2−2。

 ブラジルW杯の成績に基づけば、これは妥当な結果だ。

 そしてブラジルW杯の結果もまた想定外の出来事ではなかった。妥当な結果だ。この結果に不満を抱いている人の中には、日本のレベルを過信している人が多くいるものと思われる。

代表初ゴールを決めた柴崎岳 2010年南アフリカW杯、2002年日韓共催W杯で収めたベスト16を基準に考えれば、思い切り弱くなったように見えるが、両大会にはラッキーな要素が詰まっていたことも事実。2002年は開催国特権という恩恵に基づく結果であり、2010年はFKが立て続けに2本も決まる(デンマーク戦)という滅多にないことが起きた結果だった。

 日本の実力はW杯本大会では24番目から32番目の間。グループリーグでは最下位候補。これが現実だと思う。そうした視点に立てば、現状を素直に受け入れることが出来るはずだ。

 ベネズエラ戦後の監督記者会見でも、結果が出なかったことを問題視する意味合いの質問が向けられたが、それは上から目線に基づくものになる。

 日本の立ち位置が分かっていない証拠であり、他国のサッカーに敬意を払っていない証拠である。

 これこそが日本が伸び悩む、大きな原因のひとつだと思う。だから必死になれないのだ。

 海外組はいま、新顔が多く加わった中でとても頼りになる存在に見える。そしてその数が増えたことが、日本が強く見える大きな原因の一つになるが、その中で欧州のトップ16に入るチームは、香川真司が移籍した先のドルトムントぐらいだ。日本人選手が所属しているクラブチームのレベルは、思いのほか高くない。

 しかし、その海外組も、2018年W杯本大会からフィードバックして考えれば、最終的には半減していると考えるのが自然だ。2014年組でスタメンとして残るのは、せいぜい5人程度。サブを入れても10人程度だろう。

 すなわち新顔には、スタメンだけでも6議席用意されていると考えていい。サブを入れれば、数は倍に膨れあがる。

 従来のスタメンから誰が脱落し、どんな新顔が台頭するか。新顔の台頭は欧州組(従来組)の落選とリンクしていると言っていいのだ。

 武藤嘉紀、柴崎岳。第2戦で活躍した両者を、スタメンで起用しようとすれば、欧州組の誰かは落選することになる。彼らを持ち上げるのであれば、従来組の誰より良いのかという視点も不可欠になる。