2014.09.11

名波浩が診断する。武藤、柴崎……アギーレJの新戦力

  • photo by Yamazoe Toshio

ベネズエラ戦で日本の攻撃を組み立てていた柴崎岳。名波浩の視点

 アギーレジャパンの2戦目はベネズエラと対戦。2-2で引き分けた。

 初戦のウルグアイ戦を踏まえて、チームとして修正すべき点、改善すべき点というのはいろいろとあったと思う。その中で、選手みんながこの試合で重要視したポイントが、うまく合致していたように感じた。

 それは何かというと、初戦であまり見せ場のなかった攻撃の部分。選手たちは皆、タテパスの意識とか、サポートの距離、選手個々のアングルとか、それらを大事にしてフィニッシュまで持っていきたい、という意思を持っていて、それが共有できていた。結果、2得点を記録。彼らが思い浮かべていた”絵”はだいぶ描けていたように思う。

 どちらかのサイドにボールを寄せて、逆サイドへ展開したり、そのまま同サイドを突破したり、サイドからもいい形をたくさん作っていた。特に後半は、左サイドバックの長友佑都の仕掛けが目立った。前半は相手と1対2になることが多くて厳しい状況に置かれていたけど、トップに岡崎慎司、前線の左サイドに武藤嘉紀が入った後半は、1対1の局面を何度も作ってチャンスを演出していた。

 ただそれは、先発でトップを務めた大迫勇也や、前線の左サイドで起用された柿谷曜一朗が悪かったわけではない。あくまでも選手の”組み合わせ”の問題と言える。この日、うまくゲームを作っていたMF柴崎岳にしても、2列目でコンビを組むパートナーによっては、どうなるかわからない。動き出しや、ボールを出し入れするリズムやテンポが変わってしまうからだ。