初招集も大いにあり。「アギーレ好み」のJリーガーは? (3ページ目)
その他、鹿島で昌子とコンビを組む19歳の植田直道(186センチ)、ガンバ大阪のCBとして台頭した20歳の西野貴治(187センチ)も将来の有望株。身体能力の高さやポテンシャルという部分ではアギーレ好みのタイプと思われ、伸びしろも十分にある。W杯ロシア大会に間に合うかどうかは微妙であるが、さらなるフィットネス向上、実戦経験などを積めば可能性がないわけではない。まずは2016年のリオ五輪に出場し、国際舞台で活躍することが条件となるだろう。
ヨーロッパ組がひしめくMFで挙げるとすれば、今季から浦和でプレイする青木拓矢(24歳)も面白いだろう。大宮アルディージャ時代、鈴木淳監督の下で年々進化を遂げ、守備から攻撃、攻撃から守備への切り替えもレベルアップ。何より球際の強さ、アグレッシブなプレイがアギーレ好みと言える。国際経験の少なさは否めないが、優勝争いを繰り広げる浦和でメンタルの強さを磨けば、可能性はあるはずだ。
同じくMFでは、鹿島の柴崎岳(22歳)も有力候補になる。プラチナ世代として以前から注目を浴びている柴崎だが、ザッケローニ時代は代表候補どまりだった。技術、センスは折り紙つきなので、あとはより強く、ハードでタフなプレイを身につければ、アギーレの目に留まる可能性は出てくるはず。
そしてFWでは、やはりサガン鳥栖の豊田陽平が最有力か。すでにザッケローニ時代も招集されたストライカーではあるが、ポストプレイ、ゴール前での強さ、ポジショニングなど、Jリーグでゴールを量産するだけの実力は誰もが認めるところ。アギーレが縦に速いサッカーを目指すとすれば、豊田が招集されても不思議ではない。
その他のFWでは、川崎フロンターレで台頭する小林悠(26歳)、プラチナ世代の代表格であるG大阪の宇佐美貴史(22歳)あたりもポテンシャルは高い。まだまだ実戦的な部分では十分とは言えないが、裏への飛び出しとユーティリティ性という武器を持つ小林も、ドリブル、スピード、センスは申し分のない宇佐美も、球際の強さや相手との駆け引きの部分でさらに成長すれば、アギーレジャパンに定着する可能性は十分にある。
果たして、アギーレはJリーグからどんな原石を見つけてくれるのか。まずは、来年1月に予定されるアジアカップまでに何人のニューカマーたちが選出されるのか、要注目である。
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