日本のサッカーは世界の目にどう映ったのか
小宮良之のブラジル蹴球紀行(10)
「日本は残念だったな。美しいフッチボールはしたけど、イノセントだったね。コロンビアと当たったのも運の尽きだった」
クイアバで日本が散った2日後の朝食だった。ブラジル人ウェイターに優しく慰められた。現地における日本の印象は、決して悪くはない。ボニート。美しい、という表現が使われる。ボールテクニックとコンビネーションを追求し、攻めることを基本としていたからだろう。
日本サッカーがどう映ったのか? それはどうしても気になる。
『英雄への挑戦状』(東邦出版)などの共著者で、長年の友人であるスペイン人ジャーナリスト、ヘスス・スアレスからはこの日、メールが届いていた。
W杯での香川真司に注目していたファンは海外にも多い「岡崎のゴールのシーンは素晴らしかった。しかし日本は後半の入り方でミスを犯した。コロンビアはハメス(・ロドリゲス)を入れて、試合の流れを変えてきたが、何も手を打てなかった」
彼はいつだって批評的なのだが、その言葉はヒントになる。
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