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【なでしこジャパン】スウェーデン戦ドローは想定内。日本、決勝トーナメント進出決定 (2ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by Hayakusa Noriko/JMPA

「いや、そう考えればもっと守備的になったと思います。最後まで得点を目指してやっていましたし、それはチーム全員で統一されていたと思います」

 これもまた、なでしこの総意だろう。だが、結果的には引き分けてよかったのだ。グループFはこの日の結果、スウェーデンと日本が1勝1分けの勝ち点4で並び、得失点差で2点上回るスウェーデンが首位に立っている。グループFを首位で通過すれば、トーナメントの初戦で顔を合わせるのはグループGの2位で先のテストマッチで日本が0-2と完敗したフランスが濃厚だ。一方、グループFを2位で通過すれば、グループEの2位でホスト国チームGB(英国代表)か、ブラジルと顔を合わせる可能性が高い。いずれにしても難敵には違いないが、どちらか対戦相手を選べるのであれば、なでしこジャパンも後者を選ぶはずだ。

 その意味でスウェーデンと引き分け、この時点で2位に付けたことは、悪い結果ではなく、むしろ歓迎すべきだったと言えなくもないだろう。もちろん、そんな計算ばかりをしていて足元を見ないようであれば、元も子もないことは承知のうえの話ではある。

 両チームが無得点に終わった要因としては、あくまで勝利を目指して戦ったなでしこジャパンに対し、初戦を勝っていたスウェーデンが無理に勝ちに来なかったことも影響していた。

「相手が守備を固めてきたので、前半は高い位置でボールを待っていてもこなかった。そこで、引いて受けて起点を作ったりしてみたが、逆になかなかゴール前に入れないシーンが多かった。終盤は自分も高い位置でボールを受けられるようになったが、引いて出て引いて出てっていう動きを繰り返していたことで体力的な消耗もあって、フィニッシュの際にいい状態で絡めなかった」

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