【五輪代表】日本、決勝トーナメント進出!
永井の一撃をもたらした冷静なゲームプラン
永井謙佑の会心のゴールで、日本が決勝トーナメント進出を決めた。 グループリーグ初戦で金メダル候補のスペインを破り、勢いに乗る日本だったが、2戦目となるモロッコ戦は、前途多難なスタートとなった。
開始5分にしてラブヤドの初シュートを浴びると、直後の6分にはスルーパスからアムラバトに抜け出され、あわやGKと1対1という大ピンチ。いずれも辛うじて難を逃れたものの、試合序盤からモロッコの優勢は明らかだった。
対する日本は、どうにも動きが重かった。驚異的な運動量でスペインに完勝した試合から中2日。あれほど勤勉に集散を繰り返した選手たちが、この日は思ったようにボールに寄せられず、中盤で簡単にパスをつながれてはDFラインの背後を狙われた。
スペイン戦で90分間あれほど走り続ければ、少なからず動きが重くなるのも当然のこと。キャプテンの吉田麻也も、「スペイン(との試合)の後で、全体として体に疲れがたまっていた」と振り返る。
その結果が、試合序盤の劣勢となって表れた。関塚隆監督も、「1戦目(スペイン戦)のような入り方はできなかった」と認める。
いい流れで試合に入れなかった日本の劣勢は、序盤を過ぎても続いた。スペイン戦ではほとんど通されることのなかった縦パスを面白いように通され、いくつかの決定的なピンチも迎えた。
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