2012.07.16

【日本代表】清武弘嗣「自分にとって、一番の課題はメンタル」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

日本代表で結果を残せていないことに不満を抱えている清武弘嗣。ブラジルW杯まで695日
『ザックジャパンの完成度』

連載◆第4回:清武弘嗣

 まもなく開幕するロンドン五輪に挑むU-23代表では、エース格としてその活躍が大いに期待される清武弘嗣。そんな彼も、日本代表ではまだまだレギュラーの壁は厚く、本人の危機意識は非常に高い。そのためか、6月のW杯最終予選の最中には、初戦のオマーン戦のあと、2戦目のヨルダン戦に備えた練習日に、こんな言葉をもらした。

「オレ、次(のヨルダン戦)は、メンバーから外れるかも......」

 意外なひと言だった。

 清武は、2011年8月の韓国戦(3-0)で代表デビューを果たし、2アシストを決めた。続く9月2日のW杯3次予選初戦の北朝鮮戦では、吉田麻也の決勝ゴールをアシストし、ザッケローニ監督からの信頼を獲得した。

 その後、ロンドン五輪のアジア最終予選も始まったが、清武はA代表にも帯同してW杯3次予選を戦った。アウェーの北朝鮮戦ではスタメン出場を果たすなど、もはや清武はザックジャパンの一員として欠かせない戦力であることは、誰の目からも明らかだった。だが、本人は、そうした周囲の視線に抗(あらが)うように、不安を隠さない。

 そんなふうに彼の気持ちを後ろ向きにさせるのは、いったい何なのだろうか。

「いや、もうオレなんか、まだまだっすよ。合宿の練習とか試合を見ていても、(本田)圭佑くんや(香川)真司くんは技術が高いうえに、ゴールに対してものすごく貪欲。しかも、実際にゴールを決めているじゃないですか。そこがすごいし、それが自分に足りないものだと思うんですよ。今は、途中から(試合に)出場させてもらっているけど、このまま結果を出せないでいると、そのうち『(メンバーから)外されるかも』という気持ちは、どんどん強くなっています」