【五輪代表】W杯共催から10年。韓国サッカーに見る育成システムのスピード感

  • 吉崎エイジーニョ●取材・文 text by Yosshizaki Eijinho
  • photo by AFLO

昨シーズン、プレミアで対戦したパク・チソン(マンチェスター・ユナイテッド)と 韓国五輪代表のチ・ドンウォン(サンダーランド)昨シーズン、プレミアで対戦したパク・チソン(マンチェスター・ユナイテッド)と 韓国五輪代表のチ・ドンウォン(サンダーランド)
 ワールドカップのアジア最終予選、EURO2012にロンドンオリンピック。メガイベントが続き、11日には、男女五輪代表のロンドンへの壮行試合が行なわれた2012年の夏。

 今年は、日韓が共同開催した02年ワールドカップから10周年にあたる。

 韓国では関連の大イベントが開催された。7月5日、ヒディンク監督とパク・チソンを含めた02年ワールドカップメンバーが再結集し、現Kリーグオールスターチームと対戦(結果は6-3で現役組の大勝)。日韓W杯共催から10年の大きな節目。試合後、ヒディンクがこんなコメントを残した。

「対戦チームの若手選手を見たが、(韓国サッカーの)将来は明るいと感じる。重要なことは、教育・指導だ。クラブシステムのなかで、長期的視野に立った指導を行なうこと。幸い、韓国ではパク・チソンもスクールを実施しているし、前代表監督のホ・ジョンム氏らも地方都市で同様の動きを見せている」

 この10年という時間を経て、韓国との比較をしつつロンドンオリンピックに備えるのも悪くはない。韓国はこの間、育成世代が大きな変化を遂げているからだ。

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