2012.02.08

モンペリエで戦う鮫島彩と宇津木瑠美、
それぞれの成長と葛藤

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

今季モンペリエに加入した鮫島と、昨年から在籍している宇津木。この日の試合でともに先発した フランスで2シーズン目を迎えた宇津木瑠美と新天地へ移って約4カ月の鮫島彩。ふたりのなでしこジャパン選手が所属しているのがモンペリエHSCだ。

 2月5日、フランス女子サッカーのリーグ戦が行なわれ、モンペリエはエナンをホームに迎えた。晴れてはいるものの、体感温度は氷点下ほどにも感じられる中でのキックオフとなった。

 試合は、モンペリエがいきなり先制ゴールを奪われたものの、すぐに追いつく展開。「チームメイトはみんな守備をしたくないから、先に1点取られると難しい。今日はすぐに取り返せたのがよかった」と試合後に宇津木が語ったその同点弾は23分、鮫島のアシストによるものだった。

 そして34分、重要な勝ち越し点を奪ったのは宇津木。「キレイなシュートだった」と鮫島が絶賛したゴールは、混戦からのこぼれ球を左足で振り抜いたミドルシュート。モンペリエはこれで一気に流れを引き寄せた。

 後半に入るとモンペリエの攻撃力が爆発。56分に3点目を挙げると、77分にも追加点。ロスタイムにはトドメの5点目が入り、終わってみれば5-1の大勝だった。モンペリエは16節終了時点で3位。勝ち点差5で首位を走るリヨンは、昨年の女子チャンピオンズリーグの優勝チームだ。

「今日は狙い通りに点を決められたので、指示を出していても”ルミが言うなら仕方ない。彼女が点を取ったんだから”という空気になった。結果もそうだけど、シュートを打たないとすごく言われるんです。もう前から後ろから(笑)。すごいですよ」と中盤の中央で先発している宇津木は笑う。