2012.02.15

【なでしこジャパン】
ベテラン・宮本ともみの存在感とレギュラーメンバーの危機意識

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

和歌山合宿にはなでしこジャパンのほか、U-20、U-17代表となでしこチャレンジの選手も参加 7月のロンドン五輪へ向け、新戦力発掘と強化のために2月10日~13日の日程で行なわれたなでしこジャパンの合宿。ここに、なでしこジャパンだけでなく予備軍である「なでしこチャレンジプロジェクト」メンバー、U-20代表、U-17代表も合わせて70名を越す女子選手が集結した。

 今回の合宿にはヨーロッパ各地に籍を置く欧州組は選出されていない。さらにケガにより、澤穂希、岩清水梓、田中明日菜らが外れ、なでしこジャパンメンバーはわずか12名の招集となった。

 そこで注目されたのが”なでしこチャレンジメンバー”である。若手の台頭として目を引いたのは早稲田大学の大滝麻未だ。172cmという長身FW。ユニバーシアード大会で得点王を獲得した活躍が認められ、フランスリーグの強豪・リヨンへの移籍が決定した。今回はその可能性を探るべく、チャレンジメンバーに選出。なでしこジャパンとの練習試合では、「自信になった」と本人も納得の裏への飛び出しからゴールを奪取し、猛アピールした。

 しかしチャレンジメンバーで、ひと際その存在感を示したのは、元代表選手で、なでしこジャパンに肉薄した33歳のベテラン・宮本ともみだった。

 宮本は澤らとともに一世代を築き、2004年のアテネ五輪ではボランチとして活躍。ベスト8の立役者となった。当時のなでしこジャパンでは唯一の既婚者であり、出産後に代表入りした際は、ベビーシッターとともに子ども同伴でスタジアム入りし、試合に出場したママさん選手の草分けだ。