検索

【ドラフト2026】高木豊が予想するセ・リーグ上位3球団のドラフト戦略 DH導入でも注目の"二刀流"など、有望株はどこが獲る? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

【DeNAはピッチャーの補強が必須】

――DeNAに関してはいかがですか?

高木 織田翔希(横浜高/投手/右投右打)の1位指名を予想する声も多かったのですが、織田がメジャー挑戦を決断しましたよね。それでも、将来のエース候補の獲得を考えていることには変わりないのかなと思いますし、即戦力のピッチャーは喉から手が出るほど欲しいはずです。

 これまで二刀流の選手といえばパ・リーグのチームでしたが、来年からセ・リーグにもDHが導入されるので、12球団が二刀流を検討できます。そう考えると、菰田の指名もあるかもしれません。

 ただ、即戦力と考えると、宮原廉(近畿大/投手/右投右打)や最近の試合(10月13日の國學院大戦)でノーヒットノーランを達成してアピールに成功した川尻啓人(亜細亜大/投手/右投左打)、社会人では沢山優介(ヤマハ/投手/左投左打)や柿本晟弥(パナソニック/投手/右投右打)あたりが候補に挙がってくるんじゃないですか。菰田はスケールの大きさが魅力ですが、ポテンシャルを秘めた素材型だけに、ある程度の育成期間が必要です。

――大学生のピッチャーでは、鈴木泰成投手(青山学院大/投手/右投右打)も評価が高いです。

高木 青学大は確かに優秀なピッチャーが多いですが、個人的には少し慎重に見ています。常廣羽也斗(広島)や下村海翔(阪神)、中西聖輝(中日)らのピッチングを見ていると、やや精彩を欠いているように感じます。大学時代に投げすぎたことで、疲労が残っているようにも見えますし、そこが懸念材料なんです。下村は1年目にトミー・ジョン手術を受けましたしね。

 個人的には、米沢友翔(関西大/投手/左投左打)や宮原、それと東克樹の後輩(愛工大名電高、立命大出身)にあたる有馬伽久(立命大/投手/左投左打)らを指名すべきだと思います。いずれにせよ、DeNAは先発ピッチャーが全然足りていませんし、補強ポイントはピッチャーですよ。

 それとキャッチャーは、松尾汐恩は頑張っていますが、戸柱恭孝は36歳と年齢を重ねていますからキャッチャーの補強も一考です。例えば、強肩で地元・神奈川県出身(横浜隼人高)でもある前嶋藍(亜細亜大/捕手/右投右打)、西野啓也(立命館大/捕手/右投右打)、福原聖矢(明治大/捕手/右投右打)などは伸びしろもありそうですし、面白そうです。上位で消えていくとは思いますが、3位までに残っているのであれば獲ってもいいんじゃないですか。そのあたりは駆け引きになりますけどね。

(後編:セ・リーグBクラスから巻き返しへ 大学ナンバーワン捕手ら、広島・ヤクルト・中日に必要な選手は?>>)

【プロフィール】

高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

【写真】実力派の野球美女たち。私服・ユニフォーム姿の厳選カット集(19枚)

3 / 3

登録は簡単! チェックを入れてボタンを押すだけ 詳しくはこちら

キーワード

このページのトップに戻る