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【箱根駅伝予選会】トップ通過を狙う有力校 大東文化大、東海大、山梨学院大らの戦力と勝負のカギ

  • 佐藤俊●取材・文 text by Shun Sato

箱根駅伝予選会の注目校 前編

 第103回箱根駅伝予選会が10月17日に開催される。この前編では、経験豊富な大東文化大を筆頭に、東海大、山梨学院大、中央学院大、神奈川大の戦力を検証する。全日本大学駅伝予選会の結果や10000m、ハーフの記録、エースと中間層の充実度から、上位通過を狙う各校の勝負のカギを探る。

経験者も多く、好調を維持する大東文化大のエース棟方一楽(4年) photo by Aflo経験者も多く、好調を維持する大東文化大のエース棟方一楽(4年) photo by Aflo

【経験豊富な大東文化大がトップ通過の筆頭】

 箱根駅伝予選会の通過校を考えるうえで、注目したいポイントはいくつかある。5月の全日本大学駅伝予選会(以下、全日本予選会)の結果、10000mの平均タイム、ハーフマラソンの持ちタイム、そしてエースの存在だ。

 昨年の結果を見ると、チーム10番手が1時間05分台まで落ち込みながら通過したのは、予選10位の立教大だけだった。予選突破には、10人目までを1時間04分台でそろえることがひとつの目安になる。こうした観点から、予選通過の有力校と、通過ラインぎりぎりを争う大学を考察していきたい。

 予選会のトップ通過を争う大学の筆頭は、大東文化大だ。今回の予選会には、前回の箱根駅伝で1区を走った大濱逞真(3年)、2区の棟方一楽(4年)、3区の菅﨑大翔(2年)、4区の松浦輝仁(3年)、5区の上田翔大(2年)、7区の中澤真大(3年)の6名が名を連ねた。菅﨑以外は昨年の予選会も経験しており、藤原幹大(4年)、和田麻里(4年)、鈴木要(2年)も前回出走している。経験者が多く、予選会の戦い方を理解し、コースも熟知している。

 今季は全日本予選会を3位で通過した。チームを牽引するのは、主将でエースの棟方だ。前回の予選会はチーム内3位、総合39位とまずまずの走りだったが、本大会では2区17位と、本来の力を発揮できなかった。また、2月の学生ハーフでは1時間00分53秒の自己ベストで7位に入ったものの、全日本予選会は4組30位。今ひとつ安定感を欠くが、日本人トップを争う走りを見せられるかどうかに注目したい。

 棟方とともにチームを引っ張るのが大濱だ。前回の予選会は総合93位。箱根駅伝では1区をまかされたが、区間15位にとどまった。ただ、全日本予選会は1組11位、7月の網走記録会10000mで28分31秒28の自己ベストを出し、調子を上げてきた。棟方とともに、どれだけ前方でタイムを稼げるか。そして、彼らを支えるのが、ハーフで1時間01分42秒のタイムを持つ松浦と、1時間02分24秒の中澤だ。この4名が上位40~50位以内に入れば、優位に予選会を進められる。

 さらに菅﨑、鈴木、日髙龍之助、上田の2年生と、菅井涼司、近江亮の1年生コンビも調子がいい。全日本予選会で菅﨑は3組2位、鈴木が3組9位と好走し、上田は2組7位、近江は2組3位と結果を出している。上位10人の10000m平均タイムは29分04秒12で全体5位。予選会でのトップ通過はもちろん、本大会での目標である8位以内も十分に狙えるメンバー構成だ。

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著者プロフィール

  • 佐藤俊

    佐藤俊 (さとう・しゅん)

    1963年北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、出版社を経て1993年にフリーランスに転向。現在は陸上(駅伝)、サッカー、卓球などさまざまなスポーツや、伝統芸能など幅広い分野を取材し、雑誌、WEB、新聞などに寄稿している。「宮本恒靖 学ぶ人」(文藝春秋)、「箱根0区を駆ける者たち」(幻冬舎)、「箱根奪取」(集英社)、「箱根5区」(徳間書店)など著書多数。近著に「箱根2区」(徳間書店)。

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