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【ドラフト2026】リーグ連覇の阪神が次に狙うべき逸材は? 織田翔希から第2の近本光司、坂本誠志郎の後継者まで (3ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Masahiko Abe

【遊撃手は打力より守備力を優先】

 内野陣に目を向けると、三冠王に輝いた佐藤輝明が残留することを前提として、唯一、不安を感じるのが遊撃手ではないか。ほかの内野3ポジションがほぼ固定されている一方、遊撃手だけは熊谷敬宥、元山飛優、小幡竜平、木浪聖也と、複数の選手が入れ替わりながら守ってきた。

 以前、ある偉大な投手が、こんなことを言っていた。

「ほかのポジションはともかく、ショートだけはいつも同じ選手に守っていてほしいね。マウンドにいて後ろを振り返る時って、なぜかいつもショートなんだよね。そこにいつも同じヤツがいてくれると、すごく安心するんだよ」

 そういえば、阪神には古くは吉田義男、藤田平、平田勝男、そして鳥谷敬と、絶対的なショートストップが君臨してきた歴史がある。

 次世代のレギュラーとして期待されているのは、プロ3年目の山田脩也だろう。今季はファームで93試合に出場し、打率.214、4本塁打、19打点。遊撃手としてはチーム最多の69試合に出場したものの、20失策、守備率.920と、まだまだ課題を残している。

 高校生遊撃手は、ともすれば打撃面を高く評価して指名するケースが多い。だが、プロ入り後に一軍の壁を突破できない要因のひとつが、守備力の不足だったりする。ならば、最初から守備力を最優先にして指名してもいいのではないか。西武の滝澤夏央などは、そのすばらしい成功例だ。

 候補として挙げたいのは、宮本紘成(海星/遊撃手/170センチ・75キロ/右投右打)、高田瑛大(えいだい/都城/遊撃手/172センチ・70キロ/右投左打)、若藤芽空(わかとう・ひそか/高川学園/遊撃手/177センチ・70キロ/右投左打)の3人だ。

 宮本、高田については、プロの現役遊撃手と比べても遜色ないほどのフィールディング能力をすでに備えている。甲子園で何度もプレーした若藤は、柔らかなグラブさばきに加え、スピード感あふれる快足も兼ね備える。

 打撃はプロに入ってから鍛えればいい。まずは、投手が安心して背中を預けられる遊撃手を育てる。そんな発想で選手を獲得するのも、今の阪神なら十分に可能だろう。

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