検索

【インタビュー】則本昂大が語る巨人での「刺激的で充実した毎日」 憧れの田中将大、ルーキーの"タケちゃん"らと日本一へ (2ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Junichi Shiratori

【竹丸を見て思い出す、ルーキーで開幕投手を務めた2013年】

 則本は続けて、楽天のリリーフとして自己最多の56試合に登板した、昨シーズンとの違いをこう語った。

「昨年まではリリーフとして短いイニングを投げることが多く、どうしても速球とフォークボールに頼りがちでした。ですが、阿部(慎之助)監督から『スライダーをもう少し有効に使えるように。自信を持って投げられるようになれば、投球の幅が広がるよ』とアドバイスをいただいて。

 阿部監督は捕手としての経験が豊富で、打者としても成功された方ですし、僕と対戦経験もある阿部監督の声がけは着眼点が的確です。それで大切なことを思い出したり、自分自身ではたどり着けなかったような答えに気づかされたりすることも多く、本当にありがたいなと感じています」

インタビューに答えた則本 photo by Runa Naitoインタビューに答えた則本 photo by Runa Naitoこの記事に関連する写真を見る

 今季の巨人は、長年にわたって4番を務めていた岡本和真がトロント・ブルージェイズに移籍。2年ぶりの王座奪還に向けて、新戦力の台頭が欠かせない状況だ。

 そんななかで迎えた今季の開幕戦には、昨年のドラフト1位ルーキー・竹丸和幸を先発に起用。新人が開幕戦をまかされるのは1962年の城之内邦雄氏以来64年ぶりだったが、竹丸は昨シーズンの覇者である阪神に対して、6回3安打1失点と好投。球団史上初の新人開幕投手勝利を飾った。

「彼はどんな場面でも淡々と投げられる投手なので、特に細かいアドバイスなどはせず、『頑張れよ』とだけ声をかけました。ルーキー時代の僕は勝てませんでしたが、"タケちゃん(竹丸の愛称)"は開幕戦で勝利投手になれていますし、あらためてそのすごさを感じましたね」

 2012年のドラフト2位で楽天に入団した則本も、ルーキーだった2013年に開幕戦のマウンドに上がり、1984年の高野光(ヤクルト)以来29年ぶりの快挙として、当時の話題を呼んだ。

「僕の場合は、ケガ人が多かった当時のチーム事情や、春先のWBCに出場した田中将大投手の疲労や調整の遅れを考慮し、たまたまチャンスが巡ってきただけです。オープン戦の延長のような感覚で、『ポジションを勝ち取った』という印象はありませんでした。

 当時は、『正直、(高野光が登板した)29年前なんて、まだ生まれてないから知らんし......』と、本来の重圧を理解せずに開幕戦に臨んだことが、かえってよかったと思っていて。対照的に、本質を知った2年目の開幕戦では、前年とは比べものにならないくらいに緊張していたことを覚えています」

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る