【プロ野球】ヤクルト再建を託された先発陣 吉村貢司郎と奥川恭伸が挑む143イニングの壁 (4ページ目)
オープン戦では4試合に登板。0勝2敗ではあったが、防御率1.80、奪三振は投球回(15)を上回る18個を記録した。本拠地開幕カードとなる広島との3連戦の3戦目の先発が見込まれている。
【規定投球回クリアは最低条件】
小川泰弘は、2013年のプロ1年目からスワローズ先発ローテーションの柱として役割を果たし、規定投球回や2ケタ勝利をクリアしてきた。キャンプは二軍スタートとなったが、一軍のオープン戦最終戦に先発。池山監督は小川を前述の神宮開幕カード初戦の先発投手に指名した。
このベテラン右腕の目に、吉村と奥川はどのように映っているのだろうか。
「吉村は本当によく練習しますし、見てのとおり体も強く、ボールの力もありますよね。ローテーションの柱として1年間守れる選手ですし、苦しい状況でも試合をつくれる。ただ、石川(雅規)さんもよく話されていますが、先発は規定投球回をクリアしてこそ一人前。それができる選手ですし、やらなければいけない選手だと思います。
奥川は元気に投げ込みができているのが、とてもいいことだと思います。持っているものはすばらしいので、それに甘えず、気持ちも技術も磨いてステップアップしてほしい。そのためには、自分自身で壁を乗り越えるしかありません。先ほども話しましたが、規定投球回を意地でもクリアすることが、成長につながっていくのではないかと思います」
小川が語るように、吉村と奥川が規定投球回をクリアすれば、スワローズ先発陣にはまず2本の柱が打ち立てられることになる。
著者プロフィール
島村誠也 (しまむら・せいや)
1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。
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