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【プロ野球】ヤクルト再建を託された先発陣 吉村貢司郎と奥川恭伸が挑む143イニングの壁 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Seiya Shimamura

 今季の先発陣と自身のシーズンのイメージについて、「僕らの世代が多いので」と前置きし、こう続けた。

「先発全員が1年間しっかりローテーションを守り、少しでも長く、多くのイニングを投げることができれば、勝利に近づくと思います。しっかりゼロを並べて、先発陣でチームを引っ張っていきたいです。僕自身、2ケタ勝利は結果としてついてくると思っていますし、それ以上を挙げなければいけない。そのためにもイニングをしっかり投げ、チームの勝ちを積み重ねられるといいですね」

 オープン戦の登板では「本当にいいボールが増えてきた」と、状態を上げてきた。

「その確率をどれだけ上げられるか。再現性を高めつつ、まだまだ修正すべき点もあるので、いい感じに開幕を迎えられるといいなと思います」

 池山監督は、3月27日のDeNAとの開幕戦に吉村を指名した。初の大役を任された吉村は、こう語る。

「チーム全体のスタートでもあるので、開幕投手として、少しでも長いイニングを投げ、チームを勢いづけられるピッチングができればいいなと思っています」

【弱かった自分に決別】

 奥川の今季のテーマは「元気に、強く、大きく! 弱かった自分とのお別れ」だ。オフシーズンは、厳しい寒さのなかでも半袖で練習を続け、キャンプ第3クールでは自身最長となる5日連続のブルペン入りもあった。

「とにかく投げています。練習も"投げること"に全振りしている感覚です。強さを出すという意味では、繊細さの反対というか、いい意味での"鈍感力"を大事にしています。多少のことは気にせず、流していこうと。1試合100球にこだわらず、求められれば『何球でも投げます』と言えるタフさを身につけたい。とにかく投げて、投げて、ですね(笑)」

 とにかく投げるという取り組みは、昨年7月に途中加入した青柳晃洋の助言がきっかけだった。

「青柳さんは阪神で投げてきた方なので、違う文化から多くの刺激を受けています。いろいろ話を聞くなかで、最も影響を受けたのは、積極的に球数を投げるという考え方です。そこに刺激を受けて、自分もやってみようと思いました。今はまだ効果を実感できていませんが、これから出てきてくれればいいなという思いで投げ込んでいます」

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