【WBC 2026】「サプライズ候補」コロンビアの実力 アメリカ代表を追い詰めた国がついに本気で世界を狙う (3ページ目)
モスケラも野球に熱中して育った一方、医者でもある祖父から学業の重要性を説かれ、大学で心理学の学位を取得。その後はドジャースと契約し、のちにパイレーツへ。28歳までコロンビアのウインターリーグでプレーし、パイレーツのスカウトに転身した。
中南米ではスカウトや指導者としてMLB球団と母国のチームを兼任するケースがよくあり、モスケラはパイレーツのスカウトを務めながら母国コロンビアでU−10やU−12のチームを指導した。2016年には同国U−15代表監督として福島県いわき市でのW杯に出場している。ちなみに日本戦は6対10で、宮城大弥(オリックス)も登板した。
パイレーツでは2020年から指導者として携わる一方、コロンビアウインターリーグの名門カイマネス・デ・バランキージャの監督として2022年カリビアン・シリーズで初優勝に導いた。
モスケラは日本代表の井端弘和監督のようにユース世代の指導歴を誇ることに加え、MLBではスカウトや監督を務め、かつ心理学の専門家でもあるから物事を多角的に捉えることができる。英語も堪能だ。
だからこそ、さまざまなチームから引くてあまたなのだろう。現在監督を務めるパイレーツのアカデミーには、ドミニカやベネズエラという中南米に加え、韓国やオーストラリア、ウガンダなど多様な国籍の選手が在籍しているが、チームをまとめ上げる秘訣をモスケラはこう話した。
「監督を務めるには、まずは野球に対する情熱を持っていなければならない。同時に自分が持っている知識や情報を、選手にうまく伝えられる準備も必要だ。我々のチームにはさまざまな国から来た選手がいて、学び方もそれぞれ違う。だから私が一番大事にしているのは、選手たちとしっかりつながること。そして、彼らが毎日少しずつ成長できるようにすることだ」
【前回大会でアメリカからあわや大金星】
こうした手腕が評価され、今回のWBCでは予選に続いてコロンビア代表の指揮を任されることになった。
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