【WBC 2026】若手の台頭、熾烈なポジション争い...西武で揺らぐ立場の源田壮亮が体重4キロ増にこめた覚悟 (3ページ目)
プロ10年目を前に、人生初の本格的なウエイトトレーニングを始めた。
「楽しかったです。これまであまりやってこなかった分、頑張って体が変わってくるのがうれしくて。やめたら元に戻ってしまうと思うと、自然と続けられています」
ウエイトトレーニングに本格的に取り組むのは初めてだが、努力を前向きに積み重ねる術は熟知している。いわゆる"ビッグスリー"と呼ばれるベンチプレス、スクワット、デッドリフトを軸に、瞬発系のメニューも織り交ぜる。筋量を増やし、より大きな筋出力を発揮できるようにするためだ。
ウエイトトレーニングに加え、栄養を摂取し、休養を十分に取る。体を大きくするために大事なのは、その3つのサイクルをうまく回すことだ。
「EAA(必須アミノ酸)をきちんと摂って、プロテインも飲んでいます。秋季キャンプや春季キャンプでは、摂取した食事内容やカロリーを球団が管理できる体制になっていますし、選手それぞれに必要な摂取カロリーも計算されています。食事についても、しっかり意識して取り組めています。まだシーズン前なので最終的な判断はできませんが、今のところは順調だと思っています」
タンパク質をたくさん摂るという意味では、春季キャンプ地は鶏肉が名産の宮崎だ。また、米だけで1日1キロ超を口にする。食事を美味しく食べて、筋量も増えて、ハッピーに肉体改造できていると語る。
一般的に、野球選手のピークは20代後半といわれる。しかし近年はトレーニングや栄養管理など科学的な取り組みが進み、30歳を過ぎても第一線で活躍を続ける選手は少なくない。源田もまた、人生で初めて本格的なウエイトトレーニングに取り組み、新たな上積みを目指している。その効果は、打撃や守備をはじめ、さまざまな面に波及するはずだ。
「秋の練習が始まる少し前から、球団とは『こういう取り組みをしようと思う』と話をしていました。球団からは、『源田が積極的に取り組めば、若い選手たちにもいい影響があるんじゃないか』と言われたんです。僕自身もタイミングとしてちょうどいいと感じていましたし、『しっかりやります』という気持ちで始めました」
名手・源田が打てば、チームは活性化する。そのひと振りは、西武を、そして侍ジャパンを大きく勢いづけるはずだ。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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