【プロ野球】藤浪晋太郎と森友哉が語り合う覚悟の2026年シーズン 「頭のどこかで常に終わりは意識している」 (3ページ目)
オリックスに移籍して、今季で4年目を迎える森友哉 photo by Koike Yoshihiroこの記事に関連する写真を見る森 藤浪さんもそうですし、澤田さんも絶対に真っすぐで来るんです。澤田さんに関してはリーグが一緒なので対戦も多いんですけど、本当にどの状況でも「真っすぐ行くぞ」という感じで真っすぐが来る。だからこっちも、「きれいにヒットを打とう」という頭はなくて、三振か、えげつない打球か、その二択で振りにいっています。やっぱり先輩のプライドを感じますし、プロでそういう勝負ができるのはなかなかないので、ふたりとの対戦はほんと楽しいです。
【大好きな野球を1年でも長くやりたい】
── 今年もシーズンが近づいていますが、昨年は大阪桐蔭の先輩である中田翔選手が引退しました。ともに30代となり、いろいろと思うところもあったのではないでしょうか。
藤浪 森と食事に行った時も、引き際だとか、モチベーションといった話題になりましたね。たしかに自分たちも30代になって、頭のどこかで常に終わりを意識しながらも、自分としては、7歳から始めた大好きな野球を1年でも長くやりたい。その気持ちが、年々強くなっています。
森 30代に入ったということですけど、年齢的には一番脂の乗った時期とも言えます。ただ、成績は現実的に落ちてきている。とくに去年は、成績的にきついシーズンだったので、今年ですね。もう一段、二段と、ここから状態を上げていかないと終わりが近づいてくる。そういう危機感は、当然持っています。
── NPB復帰2年目の藤浪投手、オリックス移籍4年目の森選手。今シーズンは、共にこの先を占う勝負の1年になりますね。
藤浪 毎年が勝負ではあるんですけど、プレーヤーとしての野球人生のなかで、もうひとつ山をつくるためにも、数字を残してチームの優勝に貢献したいです。
森 しっかり結果を出して、またオフにいい話をしたいですね。
藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)/1994年4月12日生まれ。大阪府出身。大阪桐蔭ではエースとして2012年に春夏の甲子園連覇を達成し、最速160キロの剛腕で注目を集めた。同年ドラフト1位で阪神タイガースに入団。プロ1年目から3年連続2ケタ勝利を挙げるなど活躍したが、その後は制球難に苦しむ。23年にメジャーリーグへ挑戦し、アスレチックス、オリオールズでプレー。24年のシーズン途中にDeNAと契約し、3年ぶりの日本球界復帰を果たした
森友哉(もり・ともや)/1995年8月8日生まれ。大阪府出身。大阪桐蔭2年時の2012年に藤浪晋太郎、澤田圭佑らとバッテリーを組み、甲子園春夏連覇。13年は主将として春夏甲子園出場を果たした。同年、ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団。2年から正捕手として活躍し、19年には打率.329でパ・リーグ首位打者とMVPを獲得。ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞した。23年からはオリックス・バファローズでプレーし、攻守の要として存在感を示している
著者プロフィール
谷上史朗 (たにがみ・しろう)
1969年生まれ、大阪府出身。高校時代を長崎で過ごした元球児。イベント会社勤務を経て30歳でライターに。『野球太郎』『ホームラン』(以上、廣済堂出版)などに寄稿。著書に『マー君と7つの白球物語』(ぱる出版)、『一徹 智辯和歌山 高嶋仁甲子園最多勝監督の葛藤と決断』(インプレス)。共著に『異能の球人』(日刊スポーツ出版社)ほか多数。
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