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緒方孝市が期待を寄せる広島の若手たち  投手では岡本駿、野手では佐々木泰などにさらなる飛躍の予感」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――ルーキーの佐々木選手もシーズン終盤にアピールしていました。

緒方  15試合連続安打をマークしましたが、ルーキーでそれだけ打つのはすごいことです。1試合1本だとしても、それをコンスタントに続けていくことはなかなかできることではありませんし、彼のバッティングセンスのよさを感じました。

 ただ、彼はオープン戦とシーズン中にそれぞれ故障して離脱しているんです。シーズンを通しての活躍とまではいきませんでしたし、来シーズンにレギュラーを期待するのはまだなのかなと。まずは1年間戦うための体力をつけなければいけませんし、守備にしても走塁にしても、まだまだ磨いていく必要があります。

 それと、187打席に立ちましたが、ホームランが1本もなかった。どちらかといえば、ホームランを打ちたいタイプだと思うのですが、引っ張る打球がどうしてもラインドライブしてしまう。要因は、ヘッドが下がってしまうことを含めたスイングの軌道にあると思います。守備や走塁も含め、レギュラーをつかむためにはそうした課題をひとつひとつクリアしていかなければいけません。

――やはり長打力に期待している?

緒方 チームとしてもそれを期待して彼を獲ったわけですしね。ただ、あまりホームランを求めすぎてしまうと、いい部分まで崩してしまうこともあります。今後一軍での打席を重ねていくなかで、どういうタイミングやポイントで打てば長打につながるのか、というものを探って作り上げていかなければいけません。

 若手をはじめ、今年ある程度のアピールに成功した選手たちが、来シーズン以降どれだけレベルアップできるか。広島が巻き返しをはかるうえで、非常に大きなウエイトを占めていると思います。

【プロフィール】

緒方孝市(おがた・こういち)

1968年生まれ、佐賀県鳥栖市出身。1986年に広島東洋カープからドラフト3位で指名され入団。2008年まで主に外野手として活躍し、盗塁王のタイトルを3度、ゴールデングラブ賞を5年連続で受賞した。2009年に現役を引退後、コーチとして後進の指導。2015年に監督に就任すると、2016年から18年にかけてチームを球団史上初の三連覇に導いた。2019年に退任後、野球評論家などで活躍中。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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