検索

【プロ野球】高木豊がセ・リーグのドラフトを3段階で採点 創価大の立石正広を引き当てた阪神などをどう評価した?|「阪神・DeNA・巨人」編 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆巨人【〇】

1位 竹丸和幸(投手/鷺宮製作所)

2位 田和廉(投手/早稲田大)

3位 山城京平(投手/亜細亜大)

4位 皆川岳飛(外野手/中央大)

5位 小濱佑斗(内野手/沖縄電力)

6位 藤井健翔(内野手/浦和学院高)

 社会人No.1左腕の呼び声高い竹丸の一本釣りに成功。2位に変則右腕の田和、3位に左腕の山城と上位3人は投手を指名。補強ポイントが明確だった。

「先発投手が不足しているので、竹丸を一本釣りできたのは大きいです。岡本和真がメジャー挑戦でいなくなるのに野手じゃないのか、という考え方もあると思います。ただ、日本人で岡本の代わりになる選手はなかなかいません。外国人助っ人を補強する考えがあるなら、投手を中心に指名したことも理解できます。

 あと、変則右腕の田和を指名していますが、今のバッターたちのスイングの軌道は"あおり打ち"が多いので、サイドスローの投手を打つのは難しい。真っすぐが150キロ以上出て、スライダーの曲がりもいい。中継ぎでの起用を想定していると思いますし、面白い存在になると思います。早稲田大で小宮山悟監督(元ロッテほか)に鍛えられて頭を使った投球もできるでしょうし、非常にいいと思います。

 4位の皆川もいいですよ。パンチ力がありますし、肩がかなり強くて足も速い。まだまだ伸びそうな選手ですし、センターにうってつけかもしれません。丸佳浩の代わりができるようになるとチームにとって大きいです」

(後編:中日を高く評価 一方でヤクルトは「勝負に出てもよかったんじゃないか」|「中日・広島・ヤクルト」編>>)

【プロフィール】

高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。

■元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

高木豊のYouTubeチャンネルはこちら>>

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

【写真】 女優・ラウンドガール・格闘家の「三刀流」 宮原華音フォトギャラリー

3 / 3

キーワード

このページのトップに戻る